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「夏休みの思い出に。巨大流しそうめんを!」体験ツアーin平生町

今回は平生町地域おこし協力隊と美祢市地域おこし協力隊が、共創し開催したイベントレポートになります。

2023年8月20日、21日の一泊二日で【「夏休みの思い出に。巨大流しそうめんを!」体験ツアーin平生町】を実施しました!

この体験ツアーは、平生町に来てもらい、山から竹を切り出し、加工、そうめんを流すところまでの一連の流れを、自分たちで作り上げていくツアーになっています。

体験ツアーには、美祢市の公営塾minetoから10名(卒塾生含む)、平生町から2名の合計12名が参加しました!(mineto内訳:高校生2名(mineto卒塾生)、中学生6名、小学4年生2名)(平生町内訳:小学6年生2名)

●目的

今回の体験ツアーの目的は、同じ山口県とはいえ、なかなか知られていない平生町へ行くきっかけを作り、平生町への愛着心向上とともに、継続的な関係人口の創出に繋げていくことです。
また、美祢市では、普段できない体験をふんだんに盛り込むことで、子供たちの今後の学びとなればと思い企画しました!

●一泊二日の体験プログラムはこちら

1日目 8/20(日)
12:00 平生町へ到着・お昼ご飯
13:00 そうめん流し装置作り
18:00 BBQ
2日目 8/21(月)
9:00  そうめん流し装置設置
10:00 海遊び
12:00 そうめん流し
14:30 体験ツアー終了・解散

1日目 平生町へ到着・お昼ご飯

公営塾minetoの子供たちが平生町へ到着。
自己紹介をしながら、少し緊張した表情でチームごとにお昼を囲みます。

お弁当は、平生町でお食事処を営まれている「一膳」さんに作っていただきました。地元で愛される美味しい食事に会話も弾み、お腹を満たして竹作りのパワーを養います。

そうめん流し装置作り

食事が終わると早速、そうめん流しの装置作りへ。
今回の体験ツアーはそうめん流しを体験するだけでなく、そうめん流しの装置を自分たちで作ることがメインイベントになっています。

今回は、工具の扱いにも詳く、平生町でなんでも屋さんをされている、木村さんに、竹加工のご指導をいただきました。

ユンボを乗りこなす木村さん

まずは竹林へ入り、そうめん流し用の竹を自分たちで伐採します。
しかし、子供達はノコギリを扱うのにひと苦労。
木村さんは数回ノコギリを入れるだけで簡単に切れるのですが、子供たちは何度ノコギリを入れてもなかなか切れません。

なかなか刃が立ちません

やっとの思いで切り出した竹を、みんなで木村さんの加工場へ運び、半分に割ります。

トンカチで節を抜き、グラインダーで研磨していきます。
ここで丁寧に研磨しておかないと、そうめんが引っかかり、流れない事態になってしまうので、長さ5mの竹2本の節の全てを交代で研磨しつづけます。

節を抜いていく様子

そうめん流し装置の加工が終わると、お箸やコップ作りに取り掛かります。my箸作りはみんな真剣です。

丸山海浜パークでBBQ

竹の加工が終わり、1日目の最後は、丸山海浜パークの場所をお借りして、海を目の前にみんなでBBQ!

BBQには平生町の浅本町長もご参加いただき、一緒にお食事を楽しみました。

お肉、野菜、竹で作った飯盒でご飯を炊くなど、美味しい香りが漂います。

BBQには、平生町で三つ星野菜を育てられている弘津さんのお野菜をご提供いただき、美味しくいただきました。

※三つ星野菜とは、化学肥料や農薬を使用せずに栽培したお野菜のこと。平生町特産品センターで使用される独自基準です。

芯もなくふっくり炊き上がりました。
BBQ定番のマシュマロはやっぱり美味しい

BBQ場には、みんなの作った竹灯籠のあたたかな灯りも、ともりました。

2日目 そうめん流し装置の設置

1日目に竹で作ったそうめん流しの設置に取り掛かります。
今回はなんと工事現場で使われる足場を組み立て、組み立てた足場に竹を設置するという、本格的なそうめん流し装置に。
長さ約10m高さ2mの巨大装置になりました。

海遊び

そうめん流し装置の設置が完了すると、子供たちは早速海へ。
美祢市の子供達だけでなく、平生町の子供たちも平生町の海に大興奮。
地域も年齢も関係なく、一緒に海を楽しみました。

きらきらと輝く海

そうめん流しスタート

お昼になり、そうめん流しスタート。
そうめん流しでは、そうめん以外にもトマトやパプリカ、チーズ、ソーセージ、ちくわなどなどを準備。
自分たちで作った竹のコップにつゆを注ぎ、次々と流れてくる具材たちで、お腹を満たしていきます。


流れてくるそうめんを食べることはもちろんですが、巨大そうめん流し装置の足場に登り、上から流す係も楽しみました。


体験ツアー終了・解散

そうめん流し後も、時間いっぱい海を堪能した子供達。
体験ツアーの最後に、ブルーベリーをおやつに食べながらアンケートを書きました。
アンケートを書きながら、二日間の思い出を振り返り会話も弾みます。
ここでの表情は、1日目の昼食の緊張した表情と違い、みんな笑顔です。


ブルーベリーは平生町内の無農薬・化学肥料不使用にこだわって作られているものをご提供いただきました。

子供達は味の違いがわかるのか、「うまっ」と言いながら食べ、平生町の子供達も「平生町のブルーベリーすげーな。」と感動の声を挙げていました。

感想を書き終わった子には、記念にイタリアーノひらおバッジをプレゼント。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰宅の時間に。
平生町の子供達も含めみんなでお見送りして、無事体験ツアーは終了いたしました。

子供達から見た、平生町の魅力

この体験ツアーをきっかけに、地域も世代も飛び越えて交流しました。
美祢市の子供達と平生町の方がお話をする中で、こんな場面がありました。

平生町民:
「平生町何にもない町だけど楽しんでいってね。」
(申し訳なさそうな表情)
美祢市の子供達:
「そんなことないです!!海があります!それだけでもう素敵です!美祢市は海がないんですから!」
平生町民:
「そうね。本当に綺麗よね☺️」(笑顔に)

平生町の人にとっては日常となってしまっている地域の魅力を、美祢市の子供達がはっきりと言い切ったことで、平生町の魅力を改めて実感する機会となりました。

美祢市の子供達にとって、はじめ平生町は名前も場所も知らない町だったのですが、二日間を過ごしたことで、また来たいと答えてくれる町になりました。

今回の体験ツアーを開催したことで、新たな平生町の関係人口を創出するだけでなく、平生町に住まれている方の愛着心を育むことができたと思います。

今回の体験ツアーは、地域の方のご協力のおかげで開催することができました。本当にありがとうございました。

また、美祢市の子供達と平生町の子供達が関わり合い、お互いの地域の魅力を知る機会を作れたらと思います。

おわり

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