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瀬戸内海のいりこ

平生町で35年続く水産加工品の卸販売をおこなっている(株)五光さん。今回は(株)五光、二代目の岡本暁(おかもとあきら)さんに取材をさせていただきました。平生町の佐賀地区で加工されている「いりこ」や「このわた」を仕入れ、ふるさと納税の返礼品として出品。ご家庭でご利用いただくことはもちろん、贈答用としても大変人気があります。
そんな平生町ならではのいりこの特徴について伺ってきました!


(株)五光


お店の外観


1、瀬戸内海のいりこの特徴


イワシの獲れる海域であれば、どこでもいりこは作られますが、地域によって味が変わるといいます。色々食べ比べた岡本さんに平生町のいりこの特徴を伺うと、

岡本さん:
「平生町のいりこは、見た目が白く艶がありますね。瀬戸内海は内海なので、いりこ自体硬さがなく柔らかいです。やっぱり外海だと潮の流れがきついので、いりこの色は黒く身も固いんですよ。外海の黒いいりこが一般的にはイメージされやすいと思うんです。内海は潮の流れがゆるいので、しなやかで実が柔らかく、味も出やすいですね。」

外海のいりこの背中が黒くなっているのに対して、平生町のいりこは確かに色が全体的に艶があり白さがあります。


外海のいりこ
平生町のいりこ

食べてみると、大きないりこであっても柔らかさがありそのまま骨を全く気にすることなくポリポリ食べることができました。噛むごとに旨味が口いっぱいに広がるので、お酒の肴にも良さそう笑。


良いいりこを選ぶポイントも伺うと、ちょうどこれからの寒さが深まる時期がおすすめなんだそうです。というのも寒い時期に出るいりこの油が出汁用にすごく合うから。秋いりこといえば「良質のいりこ」として、この地域では認知されています。


2、おすすめの食べ方

いりこはサイズによって名称が異なりますが、秋いりこのような大ぶりなものは出汁に使うのがおすすめです。
岡本さんは、沸騰したお湯にそのまま秋いりこを入れて煮出し、お味噌を溶き入れることをおすすめしていました。

秋いりこ

やや小ぶりなサイズのいりこは「かえりいりこ」と呼びます。
小さなサイズなので、そのままお子さんのカルシウム補給としておやつにおすすめです。骨も気にせずにそのまま召し上がっていただけます。


かえりいりこ

一番小さいサイズのいりこは「ちりめんいりこ」。
小さく味もつきやすいので、佃煮にするのがおすすめです。お料理にちょっと加えることで、日々の食卓をワンランクアップしてくれます。

ちりめんいりこ

3、現状の地域の課題

岡本さん:「いりこやこのわたも原材料が獲れずに困っています。獲れない理由として考えられるのは、海水温の上昇によっていりこの回遊の時期がズレている可能性があると思います。そもそもいりこの出汁を取る習慣も減ってきているので、平生町のいりこをご贔屓にして下さる方も年々少なくなってきている感はありますね。」


希少になっている日本三大珍味「このわた」

そんな地域の「いりこ」も水産加工会社が減っているため年々品薄になっています。
いりこから出汁を取る習慣が薄れてきた今だからこそ、
ぜひこの機会に平生町の「いりこ」「このわた」をご賞味ください!

5、ふるさと納税はこちらから

今年から、いりこの食べ比べセットが出品予定です!
「ちりめんいりこ」「かえりいりこ」「秋いりこ」と大きさの違いや地域ごとの身の柔らかさを比較してみてください!

瀬戸内海産 秋いりこ (200g×3袋)×2セット

ふるさとチョイス


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