自然の恵みを丁寧に加工してお届け。あいあむのみつろう製品
平生町のふるさと納税の返礼品に商品を登録している事業者さんをご紹介!
今回ご紹介するのは、蜜蝋キャンドルや蜜蝋ラップの商品作りを行なっている「就労継続支援事業所(B型)あいあむ」さん。
あいあむさんの作る蜜蝋キャンドルは、平生町内の養蜂家さんからいただいた蜂の巣を使用し、蜂の巣から蜜蝋へ、蜜蝋からキャンドルへするまで、一貫して行なっています。
今回は、あいあむさんで蜜蝋製品ができるまでの過程を取材させていただきました。
1、あいあむって??
「指定就労継続支援事業所(B型)あいあむ」さんは、
障がいをお持ちの方が、自分のペースで働きながら自立した日常生活・社会生活を目指す事業所です。平生町社会福祉協議会が運営しています。
あいあむでのお仕事は、蜜蝋作りのほかに、箱折などの外注作業、
「レストラン♡あいあむ」で、カレー作りやデザート作り、接客などを行なっています。
毎週金曜日(11:00〜13:30(オーダーストップ))にお食事できますので、立ち寄られてみてください。
2、蜜蝋ができあがるまで
蜜蝋ができるまでの、大まかな流れはこちらです。
①蜂の巣の汚れをとる
②蜂の巣を煮溶かす
③濾(こ)して汚れをとる
④型に入れて固まるのを待つ
⑤蜜蝋完成!
実際の作業風景を撮影させていただきました!
まずは、平生町の作業所に届いた蜂の巣を、3工程に分け洗い、丁寧に汚れを落としていきます。
蜂の巣によっては、蜂蜜が入っていることもあれば、蜂の子が入っていることもあるんだそうです!
よく水気を絞った巣を、鍋で火にかけコトコトと煮込みます。
煮るとたくさん灰汁が出てくるので、丁寧に取り除いていきます。
蜜蝋が完全に溶け終わったら、布で漉(こ)し蜜蝋が熱いうちに型へ流し込みます。
型に入れ1日ほどすると蜜蝋は、水と蝋に分離して固まります。
その際に、取りきれていなかったゴミや汚れが表面に浮き出てくるので、あいあむでは品質を高めるため、もう一度蜜蝋を火にかけ溶かし濾す作業を行います。
2度目の濾し作業を行った後に、キャンドルの型へ流し込んでいきます。
小さな型のものは10〜20分ほどで固まり、すぐに型から外すことができました。
3、メンバーさんの作業様子
巣が届くのは、5月〜7月にかけての暑い時期。
外で蜂の巣を洗っていると、蜂が飛んでくることもしばしば。
特に、火の前に立ち巣を鍋にかけて丁寧に灰汁を取る作業は根気がいります。作業中のメンバーさんに「夏の日に火の前に長時間暑くないですか?」と聞くと「お仕事なので暑くても頑張ります。」と答えられ、1人の蜜蝋職人として丁寧にお仕事に向き合われていました。
4、支援員さんの蜜蝋との関わり方
最近では、高速道路「美東サービスエリア(上り)」においていただくなど、少しずつあいあむで作る蜜蝋製品を手に取れる場所や機会が増えています。
支援員さん
「これまではキャンドルや蜜ろうクリームなどの手作りキットを町内のイベントで販売していたのですが、コロナ禍もあり売り上げが減っていました。販路拡大に取り組んだり、イベントで蜜ろうクリーム作りのワークショップを開催し、たくさんの方に手に取っていただけるようになりました。製品の売り上げがメンバーさんの賃金向上にも繋がり、メンバーさんのやる気にもなっています。」
メンバーさんの作る蜜蝋商品のクオリティの高さはもちろんですが、支援員さんが商品を置いていただけるお店の開拓や商品の梱包などたくさんの工夫をしていることも、メンバーさんの作った蜜蝋商品をたくさん手にとっていただけるきっかけになっているのだと思いました。
5、ふるさと納税はこちらから
蜂の巣から蜜蝋キャンドルになるまでを一貫して行い、
品質の高い製品を作っているあいあむさん。
ふるさとチョイスには、思いやり型返礼品に登録されています。
※思いやり型返礼品とは、寄付をすることで「自分のためでなく誰かのためになる」返礼品や、「社会貢献に繋がる」返礼品のことです。
蜜蝋キャンドルは、火を灯しても煤(すす)が出にくく、ほんの少しですが甘い香りが漂います。
あいあむの蜜蝋キャンドルの柔らかな黄色や茶色は、その時々の蜂の巣そのままの色合い。同じものは2つとない世界に一つだけのキャンドルです。
ほっこりする灯りを少しでも楽しんでいただけますと幸いです。