平生町”初”オリーブ収穫・搾油体験記
こんにちは〜!平生町地域おこし協力隊をしています、古野です!
今回は、平生町での「オリーブオイルの収穫・搾油体験」についてお伝えします。
山口県平生町は町の形がイタリア半島に似ていると言うことで
「イタリアーノひらお」と宣言し、まちづくりに取り組んできました。
平生町は形だけでなく気候もイタリアに似ていることから、
イタリアの特産品の「オリーブ」を令和元年度から平生町でも栽培を始めています。
令和元年に苗木を植え、約2年間は幹を大きくするために
オリーブの実はあえて実らせないように花を落としていたそうです。
そして!今年!初収穫!
せっかくの初収穫。
町民の方と共に喜びを分かち合おう!ということで
オリーブの収穫・搾油体験が企画されました。
実際に古野が体験し、感じたことをレポートいたします!
1、オリーブオイルができるまで
オリーブオイルができるまでの流れはこんな感じです。
①収穫
まずは、オリーブの実を収穫します!
一粒味見をさせてもらいました。
オリーブに含まれるポリフェノールが苦味に繋がっているそうです。
抗酸化作用があるので、かなり健康と美容には良いらしいのですが、私は食べられませんでした..。
隣で食べた方は、お酒に合いそうと美味しく食べていたので
苦味が得意な方は良いのかもしれませんね。
②選果
実が傷んでいないか、ひどく虫に食われていないか確認をします。
青い実と黒い実の違いは、熟しているか、いないか。
油の含有量は黒い実の方が多いのですが、味に変化をつけるために青い実も入れます。
③粉砕
オリーブの実を粉砕して、オイルをだしやすくします。
④撹拌
ペースト状になったオリーブの実を大きな刃でさらにかき混ぜます。
こうして練り込むことで、ようやく実の中にあるオイルの抽出準備が整います。
⑤分離
この工程がまた大変!
ペーストしたものを脱水脱油機(水分とオイルを分ける機械)にかけ、
比重の差でオイルと水分を分け
上澄のオイル部分だけを取り分けます。
遠心分離機にかけ、
⑥濾過
スポイトで不純物を取り除き、
濾紙に通して、さらに小さな不純物を取り除き、
⑦ビン詰め
貴重なオリーブオイルをひと舐め
苦みはあるものの、実の時と違いスッキリとしていました。
約10kgのオリーブの実から取れたのは、わずか300ml。
貴重なオリーブオイルが完成しました。
2.感想
私たちが何気なく料理に使っているオリーブオイル。
たったひとさじのオリーブオイルの裏側には、
オリーブを育てる生産者さんが、
何年もかけて木を大きく育て、
オリーブの実を収穫して、
いくつもの工程を経て、
ようやく、私たちの食卓に届いていることを身をもって知ることができました。
市販品1本のオリーブオイルを作るのにどれだけの時間と手間がかかっているのか想いを馳せると、有難い気持ちでいっぱいになります。
平生町産のオリーブの本格的な収穫はまだまだこれからですが、
まずは初収穫に至るようになるまでの、3年間お疲れさまでした!
オリーブが平生町の特産品になる未来も近そうです。