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管粥行事

1.曽根地域の管粥行事

2月23日(金)、曽根地域の木村地蔵尊で、管粥行事が行われました!

管粥行事とは、小さな竹の管を入れた釜でおかゆを炊き、どれだけ管の中におかゆが詰まっているかで今年の作物の出来を占う行事です。

作物ごとに一合~一升の十段階で占い、一升に近づく、つまりお粥の量が多いほど、豊作なのだそうです。

2.管粥行事の進め方

まず、釜の中に水、お米、竹の管を入れたものを焚火にかけ、



時折釜の中を混ぜながら、丁度いい頃合いで火からおろします。

火にかけて、しばらく炊いていきます。
釜の中の様子を見ながら時折混ぜます。


この頃合いを見定めるのが難しく、長年行事に携わってきたベテランさんの判断にゆだねられます。



火からおろした釜はお堂の中に入れられ、作物の種類ごとに一つずつ竹の管を取り出し、包丁で切って中に入っているお粥の量を記録していきます。


管を切っていきます。
すんなりと刃が入り、きれいに二つに分かれます。
管の中のお粥の量を見て、豊凶を占います。


結果は都度書き込んでいきます。

3.占いの結果は…

今年の占いの結果は、畑作、特に野菜類で一升が続き、豊作の予感です✨
竹を割り、「一升」という声が続くと、参加者からは「おお~」「今年は豊作が多いね」と嬉しそうな声が聞こえました。お米や野菜等を育てている人ほど、良い結果が出ると嬉しくなりますね♪


全体的に一升や八、九合が多く、今年は実りがいいのではということです。
占いの結果は割と当たっていることがあるのだとか。


この管粥行事はいつから始まったのか定かではありませんが、昭和初期には確実にあったとのこと。また、一時期中止になった時もありましたが、多くの方の尽力があり、復活できたのだそうです。

平生町に伝わる歴史深い行事と、伝統を守り続けていくことの大切さと難しさを感じたひと時でした。


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